ラストワンマイルの配達は件数で決まる?時間の配り方で変わる一日の形
一日に回れる量は、件数で決まるものではありません。決めているのは、移動と停車に使える時間です。だから同じ件数でも、区域が変われば終わる時刻は変わります。これから宅配の仕事を考えている方から、一日に何件くらい回れるものかという質問をよく受けます。答えにくいのは、数字をごまかしたいからではなく、前提で変わるからです。届け先が密集している区域と、離れて点在する区域では、一件にかかる時間が別物になります。建物の形も影響します。この記事では、一日の時間がどこに使われているのかの内訳、区域の密度で変わる回り方、そして無理のない組み立ての考え方を順に整理します。見積もりの立て方が分かれば、受ける案件の判断もできるようになります。
【この記事のポイント】
配達の一日は、起点での積み込み、区域までの移動、区域内の移動、停車してからの作業、そして戻りの時間で構成されます。このうち削れる余地があるのは、区域内の移動と停車してからの作業です。届け先が密集している区域では移動が短く、一件あたりの時間も縮みます。離れて点在する区域では、移動のほうが時間を食います。建物の形も効いてきます。集合住宅は一か所に多くの戸数が集まる一方、入口の確認や階段、昇降機の待ちが加わります。組み立てとしては、件数ではなく動ける時間から逆算し、余裕を残した量にしておくほうが続きます。
この記事の結論
- 一日の量を決めるのは件数ではなく、移動と停車に使える時間です。区域が変われば結果も変わります。
- 密集している区域は移動が短く済み、点在する区域は移動そのものが時間を食います。
- 組み立ては動ける時間から逆算する。余裕を残しておかないと予定外の出来事に対応できません。
一日の時間がどこに使われるかの内訳
配達の仕事を時間の使い方で分けてみると、走っている時間が思ったより短いことに気づきます。どこに時間が使われているかを知ると、改善できる場所も見えてきます。
起点での積み込みと仕分け
一日は、荷物を受け取る場所から始まります。荷物を受け取り、行き先を確認し、配達する順番に積み替える。この工程に時間がかかります。荷物の数が多い日は、ここだけで相当な量の作業になります。さらに、待ちが発生することがあります。荷物の到着が遅れる、仕分けが終わっていない、同じ時間に集まったドライバーが多い。こうした事情で、出発が後ろへずれる日が出ます。正直なところ、この待ちは自分で縮められない部分です。報酬の計算に入らないことも多いため、一日の拘束時間として見込んでおく必要があります。
区域までの移動と区域内の移動
積み込みを終えたら、担当する区域へ向かいます。起点が自宅や区域から離れていれば、この移動が長くなります。柏市のあたりでは、都心方向へ向かう幹線を使う案件もあり、時間帯によって流れ方が変わります。区域に入ってからは、届け先の間を移動します。ここが密度によって大きく変わる部分です。隣の建物へ移るだけの区域と、次の届け先まで車で走る区域では、同じ件数でも時間が違います。幹線から住宅地へ出入りする回数が多いと、曲がるときの待ちも積み重なります。区域をまとめて回る工夫が効くのは、この理由からです。
停車してからの作業と戻りの時間
停めてから車に戻るまでが、作業の中心です。荷物を取り出し、建物まで歩き、受け渡しか置き配をして、記録を残して戻る。この一連の流れが一件ごとに発生します。荷物を探す時間が入れば、そのぶん延びます。建物の形によっては、入口の確認や階段の上り下りが加わります。すべての配達が終わったあとには、届けられなかった荷物を戻す作業、記録の提出、車の片付けが残ります。そして自宅へ戻る移動があります。一日の拘束時間は、この全部を足した合計です。報酬の対象になる部分だけで計算すると、実感と合わなくなります。
区域の密度で変わる回り方
同じ仕事でも、担当する区域によって一日の形が変わります。密度の違いは、工夫の仕方も変えます。自分の区域がどちらに近いかを確かめてください。
密集している区域は歩いて回る形が効く
届け先が近い範囲に集まっている区域では、車を動かす回数を減らすほうが早くなります。安全に停められる場所に車を置き、何件かまとめて歩いて配る形です。乗り降りの回数が減り、停める場所を探す手間もなくなります。荷物を運ぶ道具があると、この回り方がしやすくなります。集合住宅が集まる区域では、一つの建物で複数の戸数を回れることもあります。ただし、入口の確認や階段の上り下りが加わるため、作業そのものは軽くありません。歩く距離と階段のどちらが自分にとって重いかで、感じ方が変わる部分です。
点在する区域は移動の順番で差が出る
届け先が離れて点在する区域では、移動そのものが時間を食います。この場合に効くのは、回る順番です。行き来を繰り返す順番で組むと、同じ道を何度も走ることになります。地図の上で届け先を見て、一周できる順番を作ってください。時間の指定がある荷物が混ざると、順番の自由が減ります。指定のあるものを軸に置き、その間を埋める形で組むと無理が出にくくなります。区画の広い住宅地では、門から玄関までの距離も加わります。歩く量が増える区域では、体の負担も見込んでおいてください。
新旧の区画が混ざる区域の扱い
整えられた区画と古くからの道が混ざる区域は、回り方を切り替える必要があります。道幅に余裕がある区画では届け先の前に短く停められますが、狭い道では離れた場所に停めて歩くことになります。一方通行や行き止まりが混ざると、向きの制約も出ます。こうした区域では、はじめのうちに時間がかかるのが普通です。慣れれば道の形が頭に入り、順番も組めるようになります。ケースによりますが、はじめて入る区域の時間を基準に判断すると、実態より重く見積もることになります。何日か走ってから評価してください。
無理のない組み立ての考え方
最後に、一日の量をどう決めるかという話です。ここを感覚で決めると、続かない形になります。基準を持っておくと判断が楽になります。
出発点は、自分が動き続けられる時間です。休憩を入れながら何時間なら体が持つか。この枠を先に決めます。そこから、起点での積み込みと待ち、区域までの移動、戻りの時間を引きます。残った時間が、実際に配達に使える部分です。この枠に入る量が、無理のない量ということになります。件数から逆算すると、どうしても詰め込む方向に傾きます。時間から逆算するほうが、体に合った形になります。
そして、余裕を残してください。配達は予定外の出来事が起きます。道が工事で通れない、不在で持ち戻る、建物が見つからない、問い合わせの連絡が入る。枠をいっぱいに埋めていると、こうした出来事で全体が崩れます。余裕があれば吸収できます。もう一つ考えておきたいのが、長く続ける前提での量です。はじめは勢いで多くこなせても、その量を毎日続けられるとは限りません。配送は休んだ日の報酬が出ないのが一般的な働き方ですから、体を痛めて休むことが収入にも響きます。続けられる量に落ち着かせるほうが、結果として安定します。走った記録を残しておくと、自分の実際の速さが分かります。区域ごとにかかった時間と件数を書いておけば、次に案件を選ぶときの材料になります。感覚ではなく記録で判断できるようになると、受ける量の調整も自分でできるようになります。
よくある質問
Q1. 一日に何件くらい回れますか
A1. 区域の密度と建物の形で大きく変わるため、件数では答えられません。届け先が密集している区域と点在する区域では、一件にかかる時間が別物になります。確かめるには、自分が担当する区域で走ってみて記録を取るのが一番です。案件を選ぶときは、区域の形と一日の流れを聞いてみてください。
Q2. 時間がかかっているのはどの部分ですか
A2. 起点での積み込みと待ち、区域までの移動、区域内の移動、停車してからの作業、戻りの時間に分けて見てください。削れる余地があるのは、区域内の移動と停車してからの作業です。荷物を探す時間が入っていると、件数のぶんだけ積み重なります。まず自分の内訳を把握することから始めてください。
Q3. 密集している区域はどう回ると早いですか
A3. 安全に停められる場所に車を置き、何件かまとめて歩いて配る形が効きます。乗り降りの回数が減り、停める場所を探す手間もなくなります。荷物を運ぶ道具があるとやりやすくなります。ただし階段のある建物では持ち上げる手間が加わるため、使う場面を選ぶことになります。
Q4. 時間の指定がある荷物はどう扱いますか
A4. 指定のあるものを軸に置き、その間を埋める形で順番を組むと無理が出にくくなります。指定が多い日は順番の自由が減るため、移動の無駄が増えます。地図の上で届け先を見て、一周できる順番を先に作ってください。無理な並びになりそうなら、引き受ける段階で相談するほうが安全です。
Q5. 一日の量はどう決めればいいですか
A5. 自分が休憩を入れながら動き続けられる時間を決め、そこから積み込みと待ち、移動、戻りの時間を引いてください。残った枠に入る量が無理のない量です。件数から逆算すると詰め込む方向に傾きます。時間から逆算するほうが体に合った形になります。
Q6. 予定が崩れたときはどうしますか
A6. 枠に余裕を残しておくことが備えになります。道が工事で通れない、不在で持ち戻る、建物が見つからない、問い合わせが入る。こうした出来事は毎日のように起きます。いっぱいに埋めていると全体が崩れます。崩れたときは残りの順番を組み直し、時間の指定があるものを優先してください。
Q7. はじめて入る区域で時間がかかるのは普通ですか
A7. 普通です。道の形も建物の並びも覚えていない状態では、探す時間が増えます。新しい住宅地では地図の情報が追いついていないこともあります。慣れれば速くなりますから、はじめのうちの感覚で向き不向きを判断しないでください。何日か走ってから評価するほうが正確です。
Q8. 自分の速さを知る方法はありますか
A8. 走った記録を残すことです。区域ごとにかかった時間と件数、走った距離を書いておけば、自分の実際の速さが見えてきます。感覚ではなく記録で判断できるようになると、受ける量の調整も自分でできます。案件を選ぶときの材料にもなるため、早い段階から始める価値があります。
まとめ
- 一日の量を決めるのは件数ではなく、移動と停車に使える時間です。区域が変われば結果も変わります。
- 時間の内訳は、積み込みと待ち、区域までの移動、区域内の移動、停車してからの作業、戻りに分かれます。
- 密集している区域は歩いてまとめて配る形が効き、点在する区域は回る順番で差が出ます。
- 動き続けられる時間から前後の工程を引いた枠が、実際に配達に使える部分です。ここから量を決めます。
- 余裕を残してください。予定外の出来事は毎日起きます。続けられる量に落ち着かせるほうが安定します。
配達の量は、人から教わる数字ではなく自分の記録から出てきます。記録を取り始めれば、どの区域が自分に合うかも見えてきます。今日できる一歩は、一日の流れを時間に沿って書き出してみることです。何時に起点へ入り、どこで待ち、何時に戻ったか。この一枚があれば、削れる部分と削れない部分が分かります。自分の形がつかめれば、量の調整も自分でできるようになります。
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一日の回り方が決まると、必要な車の条件も決まってきます。歩いてまとめて配る形なら取り出しやすさ、点在する区域を走るなら燃費と走りの安定。優先順位は回り方によって変わる部分です。いま使っている車が合っているかも、走り方を見れば判断できます。
まだ始めていない段階でも、相談できる窓口はあります。走る予定の区域、一日に動ける時間、運ぶ荷物の種類を伝えると、話が早く進みます。走った記録があれば持っていってください。迷っている時間を短くするために、手元の条件を持って一度話してみてください。
この記事を書いた店舗
| 店舗名 | 軽バンカーマッチ千葉柏店 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県柏市大山台1丁目17 |
| 電話番号 | 050-1720-9317 |
| 営業時間 | 10:00-19:00 |
| 対応エリア | 柏市、松戸市、流山市、我孫子市、野田市 |